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好きだ、どっちつかずでもいいじゃん

Hey! Say! JUMPシングルレビュー(振り返り)Part4

 シングル表題曲レビュー、第4弾です。

 表題曲だけの割に意外と文章量が多くなってなかなか進みませんが、自分の満足が第一なのでじっくり書きたいと思います(笑)。

 

それではどうぞ〜

 

 

 

10th Come On A My House
メンバー出演・ハウス食品バーモントカレー』テレビCMソング
'13年6月26日

 

 やっと10枚目!6年目で10枚目、年に1.6枚ペースと考えるとやっぱりあんまり優遇されてこなかった感が否めないな。この年の頭には山田くんソロの『ミステリー ヴァージン』が出ているし…(それ自体は素晴らしいです)
今は1年に3枚とか普通にあるので、よかったよかった。という感じ。

 

 再スタート!とでも言おうか、曲中でJUMP!JUMP!とグループ名をひたすらにアピール。でもそれ以上に、ハウス食品バーモントカレーのCMソングということで
だけ 見つめてるけど」「Come On A My House」「華麗に」「Love 」など歌詞がサービス精神に満ち溢れている。企業名まで入れ込んでしまう、山口百恵さんの『いい日旅立ち』のようなタイアップ徹底ぶりである。

 

 そのおかげか世界観がすごく面白いことになっている。要約すると、“君”の気持ちを確かめたいから、家へ来いと言っていてけっこう無茶苦茶。
 それと、なぜか肝心のタイトルの英文が間違っているのが気になる。“僕”には持ち家がいっぱいあるのか…?たぶん八乙女くん髙木くんあたりは何の疑問もなく歌っているかもしれない(ごめんなさい)。

 

 作曲は、ジャニーズ御用達・馬飼野康二さん。CMソングだけあってキャッチー。テンポも速く、タン、タン、タン、というリズム隊の音も心地よし。音はちょっと高め、でもそんなに歌いづらそうな感じはしないかも。最後のサビ前の知念くんのセリフ「Come On A My House!」も忘れてはいけない。

 サビ祭りが少々飽きる構成にも思えるけど、ガツガツと気分を盛り立ててくれる曲。そして、無性にカレーが食べたくなる曲。

 

 PVは、タイトルに合わせ メンバー全員でシェアハウスをしている設定で、一日の様子を映したもの。10枚目のシングルを記念し、これまでの思い出の品が出てくるシーンが後半にある。
 このシェアハウス、見ていると明らかに知念くんしか働いておらず、他の8人は全員ニートのように見える。それは置いといて、朝ご飯を作ったり、パジャマだったり、色んな姿が見られるお得なPVである。

 

 なかなかの状況下で出たシングルだったけれど、リリースから4年後、デビュー10周年を迎えた'17年の紅白歌合戦に、この曲で初出場
 今まで出たシングルで、デビュー曲でもなく、“トップバッターが歌って盛り上がる曲”として選出されたのだろうと思うので、不遇の時代が昇華された感じがする。めでたしめでたし(まだ終わらないけど)。

 

Come On A My House(DVD付)

 

 

11th Ride With Me
'13年12月25日
メンバーの山田主演・有岡出演の日本テレビ開局60年特別番組スペシャルドラマ『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』主題歌。

 

 クリスマスに発売。初週16.3万枚を売り上げてオリコン1位となった。


 前作が再スタートの「表」だとすると、こちらは攻めに行った「裏」といったところか。制作陣にm-floの☆Taku-Takahashi氏・ヒップホップ系ユニットCREAMを迎え、ある意味“Hey! Say! JUMPらしくない”、重めの打ち込みダンスナンバーになっている。

 全体的にダークな音作りになっていて、「ありがとう〜世界のどこにいても〜」と同じように、インストバージョンだけを聞いてもノれて楽しめるだろうな。

 

 歌詞はラップを使うのにぴったりな、平成生まれのゆとり世代が“今の時代を背負ってくぞ!”と宣言するような力強い感じ。だから歌声も、ラッパーまでは行かないけど良い意味で荒い所もある。

 ラップが1番と2番にあって、色んなメンバーが歌っているが、特に有岡くんと八乙女くんが活躍している。

 

 この曲で一番言いたいことは、サビの

No doubt ボクらの時代なんだ

キミらしく描けばいい

に集約されてる気がするけど、まくし立てるようなラップ部分や、2番の歌詞の

Surviveするため誰か蹴落とす?

No way もう必要ない

生まれたら もうRed Zone

煙たい説教も聞こえない

悩んでる時間もない

 

とかにも、自分みたいにさとり世代?と呼ばれてるとすっごい闘志をかき立てられた。ここに挙げた詞はまさに現代の性質って感じ。争うことを善しとしないというか。

 自分たちのグループの再スタートと、今の若者の感情?をうまく重ね合わせた曲だなと。平成って冠のついてるグループが歌うのも面白い。

 

 メンバーの話をすると、岡本くんと伊野尾くんは、この曲で初めて、シングル表題曲のソロパートを担当したらしい。そういうわけでやっとシングルでも9人グループらしく様々な声が聞こえてくるようになった。ダンスもなかなか激しくて揃ってきて、グループの新しい武器?が確立された曲のように思う(元々見えてなかった所があるにしても)。

 

 TV出演時、ラップパートがカットされがちなのが残念なところ。入れちゃうと少し長いからかもだけど。なので当時たぶんたまたまラップがない歌番組しか見ていなくて、最近までこんなカッコいいんだってのを知る機会がなかった。

 

Ride With Me(DVD付)

 

 

12th AinoArika/愛すればもっとハッピーライフ

'14年2月5日

3rd以来の両A面シングル。オリコン調べで初週20.7万枚を売上げた。

 

AinoArika

メンバーの八乙女主演・伊野尾出演ドラマ『ダークシステム 恋の王座決定戦』主題歌。

 

 AinoArika=愛の在処。謎のローマ字タイトル。

 イントロがちょっと長め。今度は壮大なオーケストラ風のバックサウンドに乗せて、伸び伸びと歌っている。歌番組では赤いスーツを着てダンスと共に披露され、運命的な恋愛を喜ぶような歌詞とあいまって、'10〜'14年の曲で一番アイドル王道といえるかも。

 

 前作に続いて長めのラップが登場、しかも今作はメンバーの八乙女くん作。このバイオリン〜コーラス隊〜している曲の間奏に、突如としてなんかエフェクトばんばんかかってる「♫無にするのが無理なくら〜い」が切り込んでくるのは、微妙に違和感がある??しかしこの無理やりっぽさは、運命的な恋を誠実に喜ぶ歌詞の主人公の内心の心のどよめきを表しているんじゃないかな(と言ってみる。)

 

ドラマの主題歌だったらしいけど、TBSの深夜枠でまったくマークしておらず、ベストアーティストで歌っていた印象しかない。某kuでドラマをちらっと見てみたら、バカバカしさ成分多めの本編の最後に「♫デレレデ〜レレデーレレレ〜」と流れてくるシュールさがポイントだったのかなと思った。

 

 この曲は'17年にミュージックステーションにて披露されたリクエストメドレーの中で堂々の2位にランクイン。とファン人気が高い曲。しかしコンサートでは踊らず、観客に手を振るのが最近のデフォルトになっているので人気と待遇がいまいち一致していない曲のようでもある。

 

 

 

愛すればもっとハッピーライフ

メンバー出演・ハウス食品バーモントカレー』テレビCMソング。

 

 Come On A My Houseに続きタイアップ!ポップ!な曲。今回は「カレー」には掛けず、♫あいすれ「ばーもっと」、そう「バーモント」に掛ける作戦にきた。また「スパイス」など間接的にカレーを匂わせるなど…まあ聞いたらわかるので割愛。

 

 両A面のわりに地味な扱いだけど、なんとなく曲名含め覚えていたので、CMさまさまといったところ?とにかく「ばーもっと」を考えた人は天才だ。

 

 曲調で特筆すべき箇所は、スピード感が出てきて重低音が鳴り出す間奏ぐらいかな。あとは基本明るいJ-POP。

 

 両A面なので一応PVが作られていて、これもCome On〜のシェアハウスがそのまま引っ越したような世界観である。顔のアップが多めなのでメンバーの顔を思う存分楽しめる。個人的には知念くんのおふざけと八乙女くんの前髪ストレート×パーマヘア、髙木・伊野尾が隣のシーンの微妙な距離感がツボ。

 

AinoArika/愛すればもっとハッピーライフ(DVD付)

 

 

以上4曲、3rdアルバム『smart』・ベスト『Hey! Say! JUMP 2007-2017 I/O』に収録

 

 

 

 

だんだん最近に近づいてきました。

2014年なので4年前?最新は『マエヲムケ』なのであと10枚?…10枚?なんか多いな(笑)

 

10枚目以降のペースは、計算が間違っていなければ年に2.4枚程なのでやっぱ多いですね。

ぼちぼちやっていきま〜す・ω・/