ディープ/ライト

好きだ、どっちつかずでもいいじゃん

Hey! Say! JUMPシングルレビュー(振り返り)Part3

Hey! Say! JUMPシングル表題曲レビューも3回目になりました。今回は1曲目が長めです。それではどうぞ〜

  

 

7th OVER

11年6月29日

2枚目のノンタイアップシングル。ここまでで最高の初動売り上げを記録。

 

 2作連続、ほんのりアウトローというかマイナー寄りの楽曲が続く。そしてこの頃のテーマ?である歌謡テイストもミックスしている。 1番にちょっとしたラップもあり。音程も低めで、男らしいイメージ。歌番組でも生声が歌いやすそうだった。

 

 この曲、作詞が修二と彰の『青春アミーゴ』のzoppさんで、一人称が“俺”なとこがこの時期の曲だと異質。 今歌うと、「担任」「授業中」とか学生ならではのワードが入っているから少し違和感があるかもしれないけど、適度にネガティブなのも含めて、当時の年齢に合った等身大の楽曲。それと震災がこの年の3月にあったから、辛い中での希望を歌った歌詞に(あからさまではないにしても)なったのかな。

メンバーの無期限活動休止とか色々あった時期だから、曲調とあいまって余計に暗い印象になってしまうのはある…。

 

 マイナーと言っても、アイドルっぽいセリフも挟んである。 2013年、全国へJUMPツアーの静岡公演で 髙木くんはこの「疲れてんだよ、Over」というセリフ部分を「お茶摘んでんだよ、Over」に変えて言っていたらしい(笑)。結構キメる曲なのにすごい。実は伊野尾さんがこのセリフを担当するって話もあったみたいで。当時その話が決まってたらもう少し早く世間に彼が見つかっていたのかな?でもやっぱりここは髙木くんのイケボが合ってるような。 

 

 JUMP界隈をのぞいた感覚でいうと、あまり人気がないように?思えるこの曲、個人的には好き(曲単体として)。

共に共に歩いていこう 共に共に

のメロディーと詞の当てはめ方とか特に! この曲が発売された頃はまだ全然JUMPを知らなかったけど、ティーン雑誌「ピチレモン」のJUMPの連載で宣伝?していたのと、年末のベストアーティストで歌っていたので知った。それでOverの2つの意味(トランシーバーでの会話のピリオド的役割/悲しいことはもう終わり)も知ったし。

 あと、CDの情報を読んでカップリングの「愛ing−アイシテル−」の読み方に感心してた覚えがある(笑)。まさか、6年後に買うとは思っていなかった。

 ベストアーティストの時には既に9人に。その週刊誌のことはこれっぽっちも覚えてないけど、1人減ったってことはかなり覚えている。 

 

 最後の「Love is Over. 」ってのは、あの「ラーブィズオーヴァ〜悲しいけれど〜」を狙ったんだろうか(笑)。

 

OVER

 

 

8th Magic Power

11年9月21日

メンバーの知念・山田(声優)出演映画『スマーフ』日本語吹き替え版主題歌。

 

 一転してカラッとしてポジティブなポップソング。これもけっこう有名な方じゃないかな?自分自身もこの辺りから当時の記憶が濃くなっている。

 

 TVでもバンドスタイルっていうのが大きなトピックだったと思われる。ボーカルにRyosuke、DAIKI、Yuri、KOTA、YuyaでギターKEITO、ベースHikaru、ドラムYuto、キーボードKEI(バンド風に書いてみた)という布陣。 CDでも演奏しているのかな?その辺はわかりませんが、後々のライブでも披露しているそうなのできっと楽器できるんだろうな。 もっと、この楽器できるところを全面に出してもいいと思う。 

 

 しかし、先輩のTOKIO関ジャニと被ってしまうからダメなのかも。 この曲でもそれを少し危惧したのか、PVやTV出演時の衣装は昭和アイドル風のド派手なカラフルスーツ(さらにブーツカット)。せっかくJ-POPな曲なのに、どこまでShow!Wa!感引きずってるんだ…と言いつつ衣装の記憶自体は薄い。

 

 で、はっきりした記憶はなんだったかといえば歌詞の

まったりーな時だって

とか

Crazy?! But,Magic Power!!

なんとなくムカついていたこと。なぜだろう。この曲の底抜けの明るさに腹が立つ時期だったのかもしれない。

 いや、

駆け巡る小さな悩みも不安も 楽しめてるよ

モタモタしてたら日が暮れちゃう

ってすごい刺さるんだけど。 ご機嫌な時に聞けばさらにテンションの上がる曲というポジション。

 

Magic Power

 

 

9th SUPER DELICATE

12年2月22日

メンバー山田主演、中島出演ドラマ『理想の息子』主題歌。

 

 作詞は、主題歌になったドラマの脚本家の野島伸司さんの書き下ろし。というだけあってドラマ寄りの歌詞に仕上がっていて、まさに『理想の息子』のための曲。なのに曲調のかなりのシリアスさが、ドラマ本編のコメディー加減と正反対だった。メロディー的には引き続き歌謡テイストだけど全体的に暗め。ちょいちょい挟まれるカカカーーーッッっていう打楽器が絶妙な古さを演出している。

 

歌詞は、いわゆる思春期の少年の、もがく心情。

大人になると学習をして〜

らへんの達観した視点が、学生と社会人が混在していたJUMPにお似合い。

 

 そしてやっぱり山田くんのソロが多い。しかし今回は他のメンバーも「わらーってくれた〜(わらあった)」などの掛け合いで登場率は高め。あとハモリも。

 

SUPER DELICATE

 

 

以上3曲、2ndアルバム『JUMP WORLD』・ベスト『Hey! Say! JUMP 2007-2017 I/O』に収録

 

 

 

 

収録情報もつけてみました。

やっぱり楽しいな〜✌

次の表題曲、Come On A My Houseで折り返し!